毎月くる生理が憂鬱ではありませんか?
女性のお悩みの中でも多い生理痛。毎月来る生理特有の痛みに苦しみ、憂鬱な気分で過ごす人も少なくないのではないでしょうか。
実は、生理痛の原因を知り、正しいケアをしていけば生理痛は軽減できるのです。
そこで今回は、漢方薬剤師から学ぶ「生理痛」の軽減方法をタイプ別にご紹介していきます。
毎日の生活習慣を少しずつ変えて、生理痛を軽減していきましょう。
冷えタイプ
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・普段は便秘がちなのに、生理中は下痢をする
・冷えると痛みが強くなる
・腰やお腹を温めると痛みが和らぐ
寒いと体が縮こまるように、特にお腹や腰が冷えると子宮筋がぎゅっと引き締まり、けいれんのような収縮が起こって、お腹が痛みます。
対策1.足腰を冷やさない服装を
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女性は冷えが一番の敵なので、お腹や腰、足首は特に冷やさないようにしましょう。腹巻きや、レッグウォーマーを着用するのはもちろん、寒い日は使い捨てカイロを腰や下腹部に張って、体を温めましょう。
対策2.温かい飲み物、食べ物を摂る
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冷えを防ぐためには、食生活に気を付けることも大切です。常温以上の温かい飲み物を飲むようにする、鍋料理やスープなどの温かい食べ物を積極的に摂るようにしましょう。
また、体を温める働きがある、しょうが、ねぎ、にら、スパイス類なども上手に取り入れたドリンクや食事を心がけましょう。
【冷えタイプ】おすすめの漢方薬
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷え、めまい、貧血、むくみなどがある人に適しています。
血の巡りが悪いタイプ
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・経血の中にレバー状のかたまりがある
・頭痛、肩こりなどの症状がある
・生理が始まる2〜3日前から痛みが始まる
対策1.足湯や湯船で温まる
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血の巡りを良くするのに即効性があるのが足湯。
42℃くらいの少し熱めのお湯に足首がしっかり浸かるまで入れます。5分くらい経つと体がぽかぽかしてくるはずです。また、お風呂でしっかりと湯船で温まるのも効果的。
対策2.血の巡りを良くする食材を摂る
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にんにく、ねぎ、カレー粉、玉ねぎ、にら、チンゲン菜、米酢、シナモンなどの血の巡りを良くする食材を積極的に摂りましょう。
【血の巡りが悪いタイプ】おすすめの漢方薬
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):血の巡りを良くする代表的な漢方です。頭痛、肩こり、めまいなどがある人に適しています。
ストレスタイプ
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・お腹にガスが溜まって張るように痛む
・生理前からお腹の張りや痛みが始まる
・生理前にイライラしやすい
漢方の考えでは、気(エネルギー)は体中を巡っていることで体がうまく機能すると考えられています。その気の巡りがストレスなどで滞ると、子宮を圧迫してつっぱるような痛みを感じます。
対策1.香りの良いものを取り入れる
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気の巡りを良くするためには、香りの良いものが効果的。
グレープフルーツなどの柑橘類、バラ、ジャスミンなどの香りを取り入れましょう。その他にも、しそ、三つ葉、パクチーなどの食材もおすすめです。
対策2.生理3日前からは特にゆっくりと過ごす
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生理3日前からは最も気が滞りやすい時期なので、お腹の張りやガスが溜まる、イライラするなどの症状が出やすいです。この時期には、好きな音楽を効く、テレビで大笑いするなど、リフレッシュすることを心掛けましょう。
【ストレスタイプ】おすすめの漢方薬
加味逍遥散(かみしょうようさん):イライラする、肩こり、疲れやすい、不眠などの心身症状がある人に適しています。
自分のタイプを把握して生理痛を軽減しよう!
今回は、漢方薬剤師から学ぶ「生理痛」の軽減方法をタイプ別にご紹介しました。
あなたは何タイプでしたか?
生活習慣を整えるのと同時に、漢方薬を取り入れて体質改善するのも生理痛の軽減に役立ちます。漢方薬は個人の体質や体力などを考慮して選ばれるので、自分の体質を把握することが必要です。
自分の体質を詳しく知りたい人は、お近くの漢方薬局やオンライン薬局などで、相談してみてくださいね。
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