超ロングセラー!!「オロナイン軟膏」のホントの使い方知ってる?効果・効能を知って正しく活用しよう♪

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家庭の薬箱に必ず入っているといってもいい、白い容器にオレンジのシールが貼られたオロナイン。正式名称を「オロナインH軟膏」といいます。

にきびや軽いやけどに塗ったことがある人も多いのではないでしょうか。言わずと知れた超ロングセラーの塗り薬ですが、その使い方や効能を誤って認識している人が意外に多いのだとか。

使用方法や成分を確認して、正しく活用しましょう。

 

 

オロナイン軟膏はどんな時に塗る?

 

オロナインにはどんな効能があるのでしょうか。知っているようで知らない、その効果・効能を見ていきましょう。

 

 

オロナインの効果・効能

 

◆ひび、あかぎれ、しもやけ

予防には血行をよくすることが大切です。保湿やマッサージ、ビタミンEの補給などが効果的なので、水仕事やお風呂上り、就寝前などにオロナインH軟膏をよくすり込みます。

 

 

◆きりきず、すりきず

オロナインには、傷口を消毒し化膿を防ぐ効果があるので、患部を清潔にしてから塗りましょう。ガーゼや脱脂綿にオロナインを塗り、患部を傷つけないよう貼付する方法もあります。

 

 

◆にきび、ふきでもの

思春期になると、皮脂腺の機能が活発になり皮脂が過剰に分泌されます。脱脂効果のある石鹸で洗顔した後、オロナインを軽くすり込みタオルやガーゼなどでふき取ります。

 

 

◆軽いやけど

やけどは1~3度の3段階に分けられます。1度は赤くなるだけで水膨れはない状態、家庭で治せる程度です。患部に塗ってガーゼを当て、化膿を防ぎます。2度以上は応急処置後に病院で診てもらいましょう。

 

 

◆水虫

水虫は全身にできますが、湿り気があり風通しのよくない足の指と指の間が最も多いです。お風呂上りにすり込むのが効果的で、毎日根気よく続けることが大切です。湿潤性の水虫には適当ではありません。

 

 

消毒に効果を発揮するオロナイン

 

オロナインは消毒性能をもつ有効成分を含有しているため、殺菌作用があります。そのため、菌によってできてしまうにきびや水虫に効果てきめんなのです。

 

傷口に菌が付いて悪化するのを防ぐためにも、オロナインを指で塗布する場合は手を石鹸で洗って清潔な状態にしておきましょう。手の細菌が患部に付着してしまっては元も子もありません。塗布する前に患部を清潔にしておくことも重要です。

 

毎日使っても問題ありませんが、湿潤性の傷などには使用せず、いずれの患部も5日以上症状が改善しない場合や悪化した場合には専門医への受診が必要です。

 

 

 

塗ってはいけない部位とオロナイン軟膏の成分について

 

 

オロナインには「クロルヘキシジングルコン酸塩液」という抗菌・殺菌・抗炎症作用のある有効成分が含まれています。そのほか12種類の添加物が入っていますが、その全てを公式サイトで確認することができます。

 

ステロイドは含まれておらず年齢制限もないため、説明書を読んで用法用量を守ったうえで妊娠中の人や乳幼児でも使用できるのがうれしいです。

 

◆添加物

  • ラウロマクロゴール(止血剤)
  • ポリソルベート80(乳化剤)
  • 硫酸Al/K(止血剤)
  • マクロゴール(保湿成分)
  • グリセリン(保湿成分)
  • オリブ油(保湿成分)
  • ステアリルアルコール(乳化剤、保湿成分)
  • サラシミツロウ(軟膏基剤)
  • ワセリン(保湿成分)
  • 自己乳化型ステアリン酸グリセリル(乳化剤)
  • 香料
  • 精製水

 

 

オロナインでも使用できない部位がある

 

万能なイメージのオロナインでも、使用するうえで塗ってはいけない部位があるので注意しましょう。

 

化学的な刺激により症状が悪化したり、副作用の可能性が高まったりしてしまう場合もあるのです。公式サイトで使用してはいけない部位として記載されているのは、湿疹(ただれ、かぶれ)、化粧下、虫さされの3つです。

 

傷・やけどや水虫に効果的であるため、湿疹や虫さされにも効果がありそうだと勘違いしてしまうかもしれませんが、使用してはいけないとされています。オロナインを化粧下地代わりに使ったり、オロナインを塗った上から化粧をしたりするのは控えましょう。

 

また、医師の治療を受けている人や薬などによってアレルギー症状を起こしたことがある人はもちろん、患部が広範囲である場合や患部の湿潤・ただれがひどい人、深い傷や重いやけどの場合には使用前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

 

 

 

かゆみを止める成分は入っていない!

 

 

オロナインは虫さされには効果を発揮しません。かゆみ止めの成分である抗ヒスタミン剤や炎症止めの成分であるステロイド剤などは含まれていないため、かゆみや炎症の抑制は期待しないほうが良いでしょう。

 

なにより、虫さされにはオロナインは使用してはいけないとされています。虫さされなどのかゆみに軟膏を使いたい場合は、きちんと症状に合ったものを選びましょう。

 

 

オロナインをにきびに効果的に使うには

 

にきびにも効くというオロナインですが、使い方を間違えると悪化してしまうことも。オロナインが効くにきびと効かないにきびがあるため、正しい使い方を確認してにきびを撃退しましょう。

 

◆オロナインが効くにきび

オロナインは殺菌効果に優れているため、炎症が起きていない初期のにきびに効果があります。有効成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩液がにきびの原因であるアクネ菌を殺菌し保湿成分によって乾燥から肌を守ってくれるという働きによって、初期段階のにきびとさよならできます。

 

◆オロナインが効かないにきび

重症化してしまったにきび、いわゆる赤にきびや黄にきび、紫にきびといったものは、皮膚の奥にまでダメージが及んでいるため、アクネ菌を殺菌するだけでは治りません。

反対に、オロナインに入っている油分が毛穴をつまらせてしまい、にきびが悪化することにつながります。重症のにきびには、専用のスキンケア商品や皮膚科での受診が最適です。

 

 

正しく使ってトラブル知らずの肌へ

 

オロナインがあらゆる肌トラブルに効くとはいえ、やみくもにどんな部位にでも塗っていいというわけではもちろんありません。

 

また、オロナインを使う時に大事なのは、患部はもちろん塗るための指も清潔にしておくということです。指で塗るよりは、綿棒などで患部に少量ずつ塗るのがおすすめです。

 

また、使用するタイミングは夜、入浴後が理想的。日中は紫外線を浴びてオロナインの油分で油焼けをしてしまったり、動くことによって無意識に患部にさわってしまったりすることがあるからです。

 

あとは寝るだけという時間を使って、オロナインを清潔な肌に塗布して患部を治しましょう。家族みんなで使えるオロナインは、まさに一家にひとつの万能薬といえます。

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