生理期間に突入すると、生理痛やデリケートゾーンのかぶれなど、さまざまな悩みが生じますが、その中の1つに“レバーのような血の塊”が出てくるという悩みも挙げられます。
ナプキンについた血の塊を見て、驚いた経験がある女性は少なくないでしょう。
出てくる頻度が高かったり、サイズが大きいと「何かの病気なのでは?」と心配になってしまいますよね。
この不安を解消するためにも、レバーのような血の塊の正体や原因、注意すべきポイントについてチェックしていきましょう。
目次
- 生理中に出てくる“レバーのような血の塊”ってなに?
- 生理時にレバーのような血の塊が出てくる原因とは?
- 生理時にレバーのような血の塊が出てきたときの注意点とは?
生理中に出てくる“レバーのような血の塊”ってなに?
生理中にドロリとした感覚とともに出てくるレバーのような血の塊の正体は、血液が固まったものです。大きさは人それぞれ異なり、数ミリ~数センチとさまざま。
人によってはこぶし大のものが出てくるということもあるようですが、あまりにサイズが大きい場合には過多月経や何らかの病気になっている可能性もあります。
生理時にレバーのような血の塊が出てくる原因とは?
生理のときに排出される経血には子宮内膜の組織が含まれていますが、通常であれば経血として排出されるときには溶けてサラリとした液体状になっています。
しかし、ホルモンバランスの乱れや血行不良、子宮の疾患などがあると過多月経になって血液が固まり、レバーのような血の塊が出てくることがあるのです。
さらにこの原因を詳しく掘り下げてみましょう。
女性ホルモンの乱れ
女性ホルモンのバランスが乱れ、エストロゲンの分泌量が多くなると子宮内膜の形成量も増えます。生理のときにはこの子宮内膜が剥がれて溶け、経血として排出されますが、大量に生成されてしまうと、きちんと溶けきることができずにレバーのような血の塊となって出てくることがあるのです。
血行不良
「生理痛や経血の漏れなどが気になって生理中は動かないようにしている」このような女性は多いでしょう。しかし、運動不足になって血行不良が起こると経血の排出がスムーズに行われなくなりレバーのような血の塊が出てくることがあります。
子宮の疾患
子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮腺筋症などの病気にかかっていると、レバーのような血の塊が出てくることがあります。
子宮筋腫は30~40代の女性に多い病気で、子宮の中に筋肉の塊ができ、過多月経や不正出血などが主な症状です。これと似ているのが子宮内膜ポリープで、子宮内にポリープができるという病気です。症状も子宮筋腫と似ていて、過多月経などが起こります。
また、子宮腺筋症は、子宮周囲の筋層が炎症を起こし、腫れあがってしまう病気です。炎症が進むほどに過多月経が起こりやすくなります。
生理時にレバーのような血の塊が出てきたときの注意点とは?
先述している通り、数ミリ~数センチほどの小さなレバーのような血の塊が出てくる程度であれば多くの女性に当てはまるため神経質になる必要はありません。
とはいえ、あまりに頻繁に出てくるという場合には婦人科を受診しましょう。
また、とくに注意すべきなのはレバーのような血の塊が大きな場合や、出てくる回数が頻発する場合です。レバーのような血の塊が多く出てくるということは子宮の疾患にかかっていたり、貧血になる恐れが予想されます。子宮の疾患が進行すると妊娠に影響が及ぶ可能性もあるため、なるべく早く婦人科で診察を受けるようにしてください。
生理は毎月訪れるものだからこそ、大人になるにつれて慣れも出てきますが、レバーのような血の塊が出てきたときは体からのSOSサインと受け取ることもできます。
症状が悪化する前に一度婦人科へ足を運ぶことをおすすめします。
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