部屋の照明をつけっぱなしで眠ると太りやすくなる!?睡眠時の照明と肥満の関係性とは?

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皆さんは、日ごろの家事や仕事の疲れから、ついついテレビはつけたまま。更に、部屋の電気もつけっぱなしで寝てしまうことはありませんか?

米国50州とプエルトリコの女性約4万3,722人を対象とした研究で、電気を消さないで眠ると太りやすい可能性があることが明らかになりました。研究リーダーは「就寝中には照明やテレビを消して部屋を暗くすることが、女性にとって有効な肥満対策になるかもしれません」と話しています。

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照明をつけっぱなしにして眠る女性の肥満リスクは33%高い!

今回の研究で対象となったのは、研究の開始時点で交代勤務や昼夜逆転の生活を送っておらず、がんや心血管疾患などの病歴がなく、妊娠もしていない女性たち。

睡眠中の照明について回答してもらい、それを「照明をつけない」、「小さな常夜灯」、「室外の照明」、「寝室の照明やテレビ」に分け、その後平均5.7年間にわたり追跡調査を行いました。

その結果、何らかの照明をつけたまま眠っていた女性は、照明をつけずに眠っていた女性に比べ、肥満リスクが19%高いことが分かりました。

特に、就寝中に寝室の照明やテレビをつけっぱなしにしていた女性では、照明をつけずに眠っていた女性に比べ、5年間で体重が5kg以上増える確率が17%高く、過体重リスクは22%、肥満リスクは33%高いという結果でした。

睡眠中の照明の強さも肥満に関連する!?

それだけではありません!体重増加には、照明の強さも関連しているようです。

例えば、照明やテレビではなく、小さな常夜灯をつけっぱなしにしていた場合では、体重増加に影響はありませんでした。食生活や身体活動などを考慮してもこれらの結果が変わることはなく、就寝中には照明を消すことが女性の体重増加や肥満の予防に重要である可能性が示されました。

眠っているときの照明と肥満が関連するメカニズムについて、研究リーダーは「夜間に人工照明にあたると、〝睡眠ホルモン″メラトニンの分泌が抑えられ、自然な睡眠・覚醒サイクルが乱れる可能性があります」と説明しています。

また、ストレス時に出るホルモン(副腎皮質ステロイド)の日内変動が抑えられ、体の中のさまざまな代謝プロセスにも影響が及び、体重増加につながる可能性も考えられるとのこと。

さらに、照明をつけたまま眠ると睡眠の質が低下すること、また睡眠不足により運動量が減ると同時に食欲が増して食べ過ぎてしまうことも肥満の一因になるのかもしれないそうです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回の研究で睡眠時の照明と肥満の関連は示されたものの、実はまだ両者の因果関係は明らかになっていないのです。
この分野のある専門家は、「むしろ今回の重要なポイントは睡眠の質の低下です。睡眠不足や睡眠障害は肥満のリスクを高めますが、その理由は、気分の変化、自制心の低下、ホルモンバランスの変化などさまざまです。もっとも、就寝中も部屋を明るくしたいという気持ちと肥満の双方に、孤独や不安といった因子が介在している可能性もありますが」と分析しています。
快適な睡眠がとれるように、無理なく自分に合った方法で微調整しながら、明るさをカスタマイズしてみて下さいね。

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