寝る前に小腹がすいたりなんだか口寂しくなったりして夜食をとることもありますよね。夜遅くの食事は太ってしまうと思っている方は多いと思いますが、夜食が及ぼす影響はそれだけではないのです。今回は、夜食がもたらす意外な影響についてご紹介します。
夜食がもたらす悪影響
しみの原因
肌のダメージを修復するには酵素の働きが欠かせません。酵素の働きは、体温やホルモンの分泌を変化させるサーカディアンリズムと密接に関係しています。サーカディアンリズムを正常に保つ大きな要因の1つが食事です。しかし、本来食事をするべきではない時間に夜食を摂れば、サーカディアンリズムは狂ってしまいます。すると、酵素の働きが鈍くなり、メラニンの排出がうまく行われなくなります。これがしみの発生する原因となってしまうのです。
老化の原因
夜食を食べると、エネルギーとして使われなかった糖質が体内に残って血糖値が高い状態が続き、血液中に余分な糖分がある時間が長くなります。食事から摂った糖質と身体の中にあるたんぱく質が結びつくとAGEs(終末糖化産物)という悪性物質が作られ、糖化したたんぱく質が身体の中に蓄積してしまうのです。これがたるみやしわを引き起こし、身体や肌の老化を早める原因になります。
睡眠の質が低下
質の良い眠りのためには内臓温度を下げることが重要です。しかし、夜食を食べると寝て身体を休めるべき時に消化器官が働き続けてしまい、内臓温度が上昇してしまいます。そのため、ベッドに入ってもなかなか寝付けなかったり、身体が寝ていても内臓は休息を取れなくなってしまったりと、翌朝の体調にも響いてしまいます。さらに、睡眠の質が下がると肌や髪なども修復されにくくなるため、美容の面においても悪影響があります。
夜食を控えるためのコツ
「夜食がもたらすさまざまな悪影響がわかったからって、そんなに簡単にやめられないよ!」という方のために、夜食を減らすコツをお伝えします。
満腹感の続く夕食をとる
「夜は食べ過ぎると太っちゃう…」そう考えて夕食を減らしたものの、夜遅くに空腹が我慢できなくなり結局夜食に手が出てしまう…。そんなことが無いように、食物繊維やたんぱく質が多く含まれるものを摂取してみましょう。これにより、血糖値の急激な変動を避けられ夜に空腹を感じにくくなります。
夜食の代わりに水分を摂る
空腹で夜食に手が伸びそうな場合には、まず水分を摂ってみましょう。水分不足であるのに空腹であると身体が勘違いしている可能性があるからです。おすすめは、身体を冷やさない常温の水や白湯、カモミールティーなどの安眠効果のあるハーブティーです。
家族や友達に協力してもらう
自分の力だけでは夜食をやめられそうに無いときは、家族や友達に協力を仰ぎましょう。例えば、家族に自分の目の前で夜食を食べないように頼んだり、友達にはお腹がすいても気がまぎれるように一緒に趣味に打ち込んでもらったりなど、自分一人では負けてしまいそうなときでも周囲の協力があれば乗り越えられるかもしれません。
どうしても何かを食べたい時は…
「どうしても何かが食べたい…我慢できそうにない…」そんなときに我慢しすぎて結局真夜中にドカ食いしてしまうというのも良くありません。どうしても固形物を食べたくなった場合はチョコレートやクッキーなどの炭水化物ではなく、野菜スープや豆腐を温めた温奴などの低カロリーかつ胃に負担のかからないものを食べるようにしましょう。
おわりに
いかがでしたか?夜食がもたらす影響は「太る」だけではないのです。ほかにも、カリフォルニアでは、食事を夜中に与えるようにしたマウスの記憶力が低下したという研究結果も報告されています。なかなかやめられないという人も、良くない影響を知ることで少しずつ頻度を減らしていけると理想的ですね♪
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