日差しが強くなると意識し始める『紫外線』。そんな紫外線から肌を守るために日焼け止めを塗るなどの対策をしている方も多いかと思いますが、体の中から対策を始めませんか?
日焼けを予防できる食材を取り入れるだけで、体の中から紫外線対策を行うことができます。そこで今回は、日焼けをしやすくしてしまう食材についてや、美味しいレシピをご紹介していきます。
日焼け止めクリームだけでは防げない「可視光線」
また、紫外線による日焼けはよく知られていますが、実は紫外線だけではなく「可視光線」にも気を付けなくてはいけません。可視光線とは、私たちの目で見ることのできる波長の電磁波、いわゆる光のこと。太陽に含まれる光線の割合は紫外線10%、そして残りの90%はほぼ可視光線。また、ブルーライトは可視光線の一種と言われています。日焼け止めを塗っていても焼けてしまうときは可視光線が原因となっていることも。
今年は『食べる日焼け止め』で、体の中から対策を!
これからの時期に気をつけたい紫外線や可視光線は塗る日焼け止めだけでなく、体の中からも対策することができるんです。『食べる日焼け止め』と呼ばれる食材を意識して取り入れるようにし、今のうちから少しずつ対策を進めていきましょう。
食べる日焼け止め「ファイトケミカル」
“ファイトケミカル”とは、野菜などの植物にとっての有害な虫などから身を守るためにつくり出された、色や香り、辛味、渋みなどの成分のこと。ファイトケミカルを含む食材を食べると、今度は自分たちの体を守るためにファイトケミカルが働くようになります。抗酸化力、免疫力アップや、紫外線予防にも繋がると言われています。また、よく耳にするポリフェノールやカテキン、フラボノイドなどもファイトケミカルの一つなんですよ。
食べる日焼け止めは、手軽にスーパーに売っている食材から取り入れることができますよ。食材ごとにご紹介します。早速、今晩の食事に取り入れてみてはいかがですか?
野菜
トマトの簡単サラダ
トマトには、美肌やシミ予防に嬉しいリコピンが含まれています。抗酸化力が強く、生活習慣病などから身を守る働きがあります。
シンプルで簡単な、素材の味を存分に生かしたトマトサラダ。生姜の風味とかつおぶしの深い味わいがアクセントとなり、トマトの甘酸っぱさを引き立てています。
にんじんの炊き込みご飯
にんじんに含まれているβカロテンは、肌の奥の隠れジミや目の健康を維持するのに良いと言われています。
にんじんをたっぷりと使った炊き込みごはんは、にんじんの甘みを感じることができる一品です。また、鶏ひき肉のうま味と生姜の風味が広がる、優しい味わいの炊き込みごはんです。
にんじんとフルーツのミックスジュース
これからの季節、にんじんを手軽に取り入れる方法として、毎朝のミックスジュースはいかがですか?他のフルートと混ぜれば飲みやすく、美味しくシミ対策ができそうですね。
カレー風味のかぼちゃソテー
βカロテンとαカロテンを豊富に含むかぼちゃは、特にファイトケミカルとして有能な食材。
ほくほく甘みのあるかぼちゃに、カレー風味のそぼろあんがかかった食欲そそるレシピ。かぼちゃがメインになるおかずレシピです。
ほっくり濃厚*かぼちゃのポタージュ
ほっくりと濃厚なかぼちゃのポタージュ。オーブンを使いじっくりとかぼちゃと玉ねぎを焼くことによって、うま味が凝縮されます。素材はシンプルですが、味は絶品で一度食べたら忘れられない味に。
ほうれん草のごま和え
様々な栄養が豊富なことで知られるほうれん草。
特にβカロテンが豊富で、ほうれん草5.6枚で一日のビタミンが摂取できるほど。
ごまをたっぷりと使ったごまの風味が広がる、ほうれん草のごま和え。ごまを和えるだけでとっても美味しく、ほうれん草の甘みもぐっと際立ちます。
魚介
イクラの醤油漬け
イクラに含まれるアスタキサンチンには、ビタミンがたくさん含まれているので日焼けや体にとってもいいと言われています。夏前に積極的に摂取して、日焼け予防を心掛けましょう。
プチプチ食感と、イクラの甘みに醤油の風味が広がるイクラの醤油漬け。手づくりの醤油漬けは食感や風味を楽しむ事が出来るので、絶品ですよ。
和風の野菜かに玉
カニにも、イクラと同じアスタキサンチンがたくさん含まれています。甲羅の赤さは、そこから来ているんですね。
カニ缶を使って作る、野菜たっぷりのかに玉。カニの凝縮されたうま味と卵の優しい味わいが、和風だしでまとめらています。お休みの日のお昼ごはんや、お酒のおつまみとしても最適な一品です。
鮭のホイル焼き
鮭にも、シミの原因となる活性酵素を除去してくれるアスタキサンチンがたっぷりと含まれています。
野菜ときのこのうま味がぎゅーっと鮭に染み渡る美味しい鮭のホイル焼き。ホイルにくるんで焼くだけで簡単に作れるのに、とっても美味しく仕上がります。レモンをかけてさっぱりと。
【ナッツ類】
バナナとくるみのキャラメリゼトースト
廃物の排出を促してくれたり、むくみ解消の効果も期待できるくるみ。毎日のお菓子の代わりに、追加したい食材の1つ。
相性バッチリのバナナとくるみのキャラメリゼトースト。ちょっぴり焦がして、ほろ苦いキャラメルがバナナとくるみを包み込みます。スパイスの効いた甘いトーストは、幸せな味わい。
アーモンドのアイスボックスクッキー
アーモンドには、毎日のめぐりを良くしてくれるフィトステロールが含まれています。そして、体内環境を整える作用も。
香ばしいアーモンドの、ほろ苦いココア風味のクッキーです。ざくざく刻んだアーモンドがたっぷりと入っているので、食べ応えも十分。
【フルーツ】
フルーツハーブティー
ローズヒップには、トマトと同じリコピンが含まれています。ちょっと酸っぱい味はこれからの時期にぴったり。
ローズヒップの赤い色がきれいなフルーツハーブティー。桃とハイビスカスとローズヒップのフルーティーな味わいです。
ザクロと赤玉ねぎのカラーマリネ
ザクロには、ポリフェノール系のファイトケミカルが含まれています。強い抗酸化力があります。
ザクロの甘酸っぱさと赤玉ねぎの辛味が癖になる味わいのマリネ。彩りがきれいなのもうれしいですね。さっぱりといただけます。
ブルーベリーシロップ漬けのスプレッド
ブルーベリーには、ポリフェノール系のアントシアニンが含まれています。目に良いとされています。
サクサククラッカーに付けていただくと美味しいブルーベリーのスプレッド。マスカルポーネチーズの爽やかな味わいと、ブルーベリーの甘酸っぱさが美味しいですよ。
日焼けしやすくなる、『NGな食べ物やドリンク』
日焼けしにくくなる食べ物があるように、日焼けしやすくなる食べ物もあるんです。知っておくとこれからの時期はとっても便利!
ソラレンを含む食べ物
レモン、みかん、オレンジ、グループフルーツなどに含まれるソラレン。これらを食べてから日差しの出る時間に出かけると、紫外線を肌に多く吸収してしまうんです。出かける予定のない日や、夜に食べるといいかもしれませんね。
きゅうり
パックに使うなど美容としても使われているきゅうりですが、実はきゅうりもお肌を日焼けしやすくしてしまう食材です。他にセロリも日焼けしやすくなる食材と言われています。
しそ
薬味に使われるシソにもソラレンはたくさん含まれています。また香りの強いパセリや三つ葉、エスニック料理には欠かせないパクチーも、日焼けしやすくなる食材のひとつです。
アルコール
夏は暑い日差しが照り付ける中、キンキンに冷えたビールや酎ハイが飲みたくなりますよね。ですが飲んだ後に体内にアルコールが残っている状態では、肌が真っ赤に日焼けしやすくなるので要注意です!またシミも出来やすくなり、ヒリヒリとした日焼けが起こってしまうようです。
いかがでしたでしょうか?
毎日の食事の中でも日焼けしにくくなる食材、逆に食材や食べるタイミングによっては日焼けしやすくなる食材があるんです。日焼け対策は日焼け止めだけでなく、ぜひ食べる日焼け止めも意識的に取り入れて、内側からもケアしていきましょう!
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