今回は、オトナになってから読み返すとより深く心に残りそうな、オトナ女子におすすめな恋愛マンガをご紹介します♡
オトナ女子が今読むべき恋愛マンガ①純粋な気持ちにキュンとなる「ストロボ・エッジ」
「ストロボ・エッジ」は「別冊マーガレット」にて2007年~2010年まで連載されていた少女漫画。作者は人気恋愛漫画「アオハライド」の作者でもある咲坂伊緒(さきさかいお)さんです。2015年には映画化され、福士蒼汰(ふくしそうた)さん、有村架純(ありむらかすみ)さんが主演したことでもおなじみです。
主人公は恋愛感情を抱いたことがないピュアな女子高生、仁菜子(になこ)。おっとりとして幼い性格の主人公が女子からの人気が高い男子、蓮(れん)に片思いしていく過程を描いた作品です。
連載当時、2人のすれ違いや心の変化にハラハラドキドキしながら読んだという人も多いのではないでしょうか。
仁菜子は、蓮に彼女がいることを知ってもピュアな気持ちを抱き続けます。告白して振られたからといって、好きな気持ちに変わりはないという仁菜子のひたむきさには、オトナ女子が今あらためて読んでも胸がキュンとなるはず……♡
「こんな青春を送ってみたい」「青春時代に帰りたい」と、思わせてくれます。
1人の男性をまっすぐな気持ちのまま好きでいられることが、いかにハッピーなことであるかということに気づかされる作品です。
ストロボ・エッジ 1 (マーガレットコミックス)
¥421
オトナ女子が今読むべき恋愛マンガ②2人の魅力的な男の間で心が揺れる「ピーチガール」
「ピーチガール」は1997年~2004年まで「別冊フレンド」で連載されていた少女漫画で、2016年には続編の「ピーチガールNEXT」が発表され、大人になった主人公たちのその後が描かれています。
もしかしたら、成長して世代が変わった今でもずっと読み続けているという読者の人も多いかもしれませんね。
主人公は、一見遊び人のように見えるけれど実は一途で純粋な心を持った女子高生、もも。
ももは、中学からの同級生で硬派なとーじと、女性にだらしない性格のカイリ、2人の男性の間で揺れ動きます。もものクラスメイトで、友達の恋人を欲しがる小悪魔な性格の紗絵(さえ)に何かと邪魔をされながら、物語は進みます。
通じたと思った気持ちが離れたり、恋のライバルに振り回されたりしながら、ももは「どちらの男性を選ぶことが自分にとって本当に幸せな道なのか?」という問題に向かい合います。
恋愛で何を妥協し何を優先するべきなのか、わからなくなってしまったオトナ女子が、読み返したくなる作品でしょう。
ピーチガール 新装版(1) (講談社コミックス別冊フレンド)
¥463
オトナ女子が今読むべき恋愛マンガ③夢に向かって頑張りたい人におすすめ「ご近所物語」
「ご近所物語」は、1995年~1997年に「りぼん」に掲載されていた作品。作者の矢沢あいさんは80年代後半から少女漫画界を牽引してきたヒットメーカーの1人です。
主人公の実果子(みかこ)の夢は、デザイナーになること!隣の家に住んでいる幼馴染ツトムとは同じ学校へ通っています。幼馴染の2人は互いにひかれあっており、両想いになりますが、主人公はプロのデザイナーとしての勉強の道をとるか、恋人と一緒にいられる生活をとるかで悩みます。
恋愛だけに留まらず、将来への夢や希望を題材にしています。「仕事と恋愛、どちらをとるべきか」という問題を抱えているオトナ女子に、ぜひ読み返してもらいたい作品です。
ご近所物語 完全版 全4巻 完結セット (愛蔵版コミックス)
¥1,200
オトナ女子が今読むべき恋愛マンガ④押して押して押しまくる主人公が見ものな「イタズラなKISS」
「イタズラなKISS」は、何をやってもダメな主人公相原琴子(あいはらことこ)が、何をやらせても優秀で美形な入江直樹(いりえなおき)に恋するラブコメディ。1990年~1999年まで「別冊マーガレット」に連載された漫画で、2度に渡ってドラマ化され、舞台化や映画化もされた人気作品です!
笑える展開が多く、ドタバタ劇が見どころな漫画ですが、猪突猛進にアタックする琴子のひたむきさにときには笑い、ときには涙しながら、勇気をもらえます。
琴子のドジで図々しい性格に呆れながらも、だんだんと受け入れていく直樹の変化に胸がときめくはず♡
長い間片思いをしているオトナ女子なら、励まされるような内容の作品です。また、恋愛に行き詰まっている女子が読めば、初心に戻って前向きな気持ちがわいてくることでしょう。
作者急逝のため原作は未完となっていますが、作者の多田かおる(ただかおる)さんが遺していた原作の構想をもとにしたアニメ版では、最終回を見ることができますよ。
イタズラなKiss 新装版 コミック 全12巻完結 (フェアベルコミックス CLASSICO)
¥1,740
オトナ女子が今読むべき恋愛マンガ⑤1,000年以上読まれ続ける名作を題材にした「あさきゆめみし」
古典文学「源氏物語」をもとに、オリジナルの要素を加えて作り上げた「あさきゆめみし」は1979年~1993年にかけて、講談社の少女向け漫画雑誌“mimi(ミミ)”に掲載されていました。作者の大和和紀(やまとわき)さんは、「はいからさんが通る」でおなじみの、日本を代表する少女漫画家です。
公立図書館や学校図書館にも置かれることが多く、学生時代に平安時代の文化を知るために手に取ったことがあるというオトナ女子も多いのではないでしょうか。
「あさきゆめみし」の主人公、光るの君および光源氏(ひかるげんじ)は、母の面影を追い求め、多くの女性を求め続けます。現代なら浮気性の男として嫌われそうですが、漫画の中では優れた容姿、知性、性格を持った人物として描かれています。
ほぼ全編に渡って光るの君を慕う女性たちの姿が、せつなく描写されています。光るの君を愛する女性たちは、それぞれ光るの君に対して真摯な愛情を貫いていきます。その姿や決意に胸がせつなくなることでしょう。
さまざまな経験を重ねてきたオトナ女子ほど、読み返すたびに「あさきゆめみし」の世界にハマり、心揺さぶられるはずですよ。
あさきゆめみし 完全版1 単行本
¥2,160
オトナ女子が今読むべき恋愛マンガ⑥壮大な歴史ロマンにうっとり「ベルサイユのバラ」
「ベルバラ」の愛称でも親しまれている「ベルサイユのバラ」は1972年~1973年まで「週刊マーガレット」で連載されていました。フランス革命の悲劇を主軸として描かれたロマンあふれる少女漫画です。
マリー・アントワネットが王太子妃としてフランスに嫁いでから、フランス革命で斬首台の露となって消えるまでを、オリジナルのキャラクターやエピソードを交え、情緒豊かに描いています。
ベルサイユのバラでは、主人公の貴族オスカルとその従者であるアンドレ、そしてマリー・アントワネットと、スウェーデンの貴族であるフェルゼン伯爵の不倫の恋が描かれます。
主人公のオスカルはフェルゼンに心ひかれていましたが、軍人として生きることを選択し、やがて民衆の苦しみを知って革命の中に身を投じていきます。オスカルと青春を共に生きてきたアンドレはオスカルを幼い頃から愛しており、やがては相思相愛の関係に……。
マリー・アントワネットは気高く華やかな女性として描かれますが、漫画が後半に進むにつれて自由に恋をすることが叶わない、寂しい女性としての一面が大きくクローズアップされていきます。
登場人物たちが身分を超えてひかれあい、もがきながら求めあう姿には胸が苦しくなりますよ。
結ばれないとわかっていても、あきらめきれない恋もあります。オトナになったからこそ、より身近に深く理解できる登場人物の心情が、鮮やかにいつまでも心に焼き付く作品です。
ベルサイユのばら 愛蔵版(第1巻) (Chuko★comics)
¥1,728
昔読んだ名作は時間がたっても、いつまでも色あせないままです。ときには読み返して、心の栄養にしてくださいね。
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