凍えるように寒い夜は、暖房を入れても手や足の先まで、なかなか温まらないことがありせんか?手足が冷えると、布団にはいってもなかなか寝付くことができず、とてもつらいですよね。今回は、手足が冷えてつらい方のために、アロマテラピーのホームケアをお伝えします。
どうして手足が冷たくなるの?
この季節になると、冷えが気になる方は多いと思いますが、なかでもとくに自覚しやすいのは手足が冷える「末端冷え」のタイプです。
冬になり外気の温度が低くなると、体温も下がりはじめますが、下がりすぎることがないように、身体に備わっている体温調節機能が働き一定の体温を保つようになっています。
これは自律神経機能のひとつで、一定の体温を保つために、血管を収縮させて一時的に血液循環を悪くさせ、特に生命維持に大切な心臓周辺など、身体の中心部分の体温を下げないように働きます。この時、手足などの末端に多く存在している毛細血管を収縮させるので、からだの中心部分に比べて、手足の方が冷たくなってしまうのです。
速効性が期待できる精油をつかった「手足温浴」
低下した体温調節機能を戻すには、少々時間がかかりますが、手足の冷えは、すぐにでも温めたいですよね。そのような時は、手足のみを温める「手足温浴」がおすすめです。
準備するもの
- 手の場合は大きめの洗面器、足の場合は、バケツやフットバス用の容器
おすすめの精油
【冷えがつらい時】
- サイプレス、ローマンカモミール、レモン各1滴
【冷えとむくみもある時】
- サンダルウッド、シダーウッド、ジュニパー各1滴
- (またはローズマリー、ジュニパー各1滴)
手足温浴のやり方
- やや熱めのお湯(42℃〜45℃くらい)を容器に注ぎ、精油を垂らして、よくかき混ぜます。
- 手の場合はひじ近くまで、足の場合はくるぶしの上くらいまでを、お湯の中に10分〜15分くらいつけます。
- ポットに熱湯を用意しておき、お湯が冷めてきたら、差し湯をします。
- しばらくは温かさが続くので、温かいうちに手袋や靴下をして休みましょう。
毎日の習慣におすすめのケア
手足の冷えは、全身を温めることでも効果的ですので、毎日の入浴の際に、血行をよくするための精油を入浴剤がわりに使うのもおすすめです。また、血行を良くする精油をブレンドした手作りのクリームを、マッサージをするようにこまめに手足に塗ってもいいですよ。
入浴剤
湯船に垂らしてかき混ぜて、少し長めに入浴するだけでも効果的です。好みの香りのブレンドを選んでみましょう。
- ローズマリー2滴、レモン2滴、ブラックペッパー1滴
- ジンジャー2滴、シナモンリーフ2滴、レモン2滴
- サンダルウッド2滴、レモン2滴、ジャスミン1滴
ハンドクリーム
【準備するもの】
- はかり
- メスシリンダー
- 竹串
- エッセンシャルウォーマー
- クリームを入れる容器
- シアバター12g
- ミツロウ2g
- キャリアオイル(ホホバ、スィートアーモンド、カレンデュラなど)5ml
- 精油…サンダルウッド、ゼラニウム各1滴、またはオレンジスィート、ゼラニウム各1滴
【作り方】
- シアバター、ミツロウ、キャリアオイルを、エッセンシャルウォーマーで温めて溶かします。
- 溶けたら容器に移し、竹串で混ぜながら冷まします。固まってきたところに精油をたらして、さらに混ぜたらできあがり。常温で3カ月以内に使いきりましょう。
終わりに
手足が冷たいと、指がかじかんだり、肌色も悪くなったりして、憂うつになりますよね。アロマテラピーのケアは簡単にできて、速効性も高いので、冷え性の方は精油を常備しておくと安心です。簡単なのでぜひ、お試しくださいね。
コメント