身につけて気持ちいい、しかもフェミニン度もアップする。そんな身体と心の両面からポジティブにしてくれる名品をボディメイク&ファッション、ともにマニアックなスタイリスト、清水久美子さんがご紹介。オンリーワンの視点から生まれたアイテムは、想像を超えた感動を私たちに与えてくれるのです。
今回は、マックスマーラのシームレスタートル!
レイヤードに欠かせないタートルはストレス?
冬本番、ますます重ね着のテクニックが必要になる、レイヤードシーズン到来です。そんな時に活躍するのが、タートルネック。シャツやワンピ、ニットに合わせれば、なんとなくサマになる便利なアイテムです。
けれど、首元や襟元に、どこかタイトさを感じる、もしくは、スクールガール的なお堅い印象になってしまうなど、おしゃれストレスを感じるのも、タートルです。うーん、悩ましい。「でも寒いし、冬だし、仕方ないか」と無意識の我慢は、もはや冬の風物詩? いえ、今年こそ、その意識、変えてみましょう! そう、マックス マーラのシームレス・タートルで!!
いい女のシグネチャーを作り続けるブランドの新たなスマッシュヒット
1951年イタリアで創業したブランド、マックスマーラ。その魅力は、なんと言っても、その革新性にあります。
当時、手作りで服を作っていた時代に、いち早くオートメーション化に着手。一般の女性に、多くの服の中から服を選ぶ、いわば選択の自由を広げました。さらに70年代には、コーディネイトを提案する、スポーツマックスという新たなブランドを提案。センスでコーディネイトする、という今の感覚の先駆けを提案したのです。そして、80年代になると、社会で活躍するキャリアウーマンのニーズに答えたワードローブを提案。特に、ステイタスと女性らしさを兼ね備えたベイシックなアイテムたちは、女性たちに大いなる自信を与えました。
私たちが想う出来るいい女のワードローブってありますよね。例えばメンズライクなコートやジャケット、タイトスカートなど。そのイメージの源流は、実はこのブランドによるところが多いのです。ですから、いつもこのブランドのベイシックには、何か革新性がある、と思ってみていました。
そして……そう、「こう来たか!」と思うタートルに出会ったのです。コンシャスを追求したこちらのタートル、もう服を超えた!? アイテムです。
服というより、もはや暖かな空気! の境地に至ったタートル
一見するとシンプルなタートルネックです。けれどこのニット、よく見れば肩や身頃の脇に縫い目(シーム)がありません。これは「ホールガーメント編み」といって、セーターをパーツごとでなく、まるごと1枚繋げて編んでしまう革新的な編み方。この技術を採用することで、縦、横、どの方向にもニットはしなやかに伸び、着るときの、あのゴワつき感、もたつき感はゼロ。
しかも、繋がっていながら部位ごとに網目を変化させているので、そのフィット感たるや、まるで第二の皮膚のよう。すっと体に馴染む着心地なのです。
加えて、このニットに使われているのは極細のカシミア。カシミアは、その毛の性質上、空気をたくさん抱き込み、放熱を抑える特性に優れています。それに加えて、この立体的でふわっふわな編み方は、さらにこの長所を引き立てています。なので着た瞬間、もう服を超えて、まるで暖かい空気そのものを着ているよう。「あぁ、天国があった……」と思わず頬ずりしたくなる心地よさなのです。
編み目=透け目。ニットの陰影でボディラインを底上げ
着心地だけでも、これまでに無いノーストレス感です。しかも、この薄さ。1枚でもレイヤリングをしても使い勝手がいい厚みです。
けれど、それだけで終わらないのが、マックスマーラのベイシック。女性が綺麗に見える革新性も、このシームレスニットには秘められているのです。それが、この透け感、ボディラインのほのめかし感。
このタートルはキャミソール付きです。というのも、この網目は、そう”透け目”。うっすらと肌色が映える編み方でもあるのです。真冬に暖かく肌感を感じる、贅沢な女らしさの演出です。しかも、この糸の表情も相まって、ボディラインの立体感も引き立つのが、このニットの完成度の高さ。
タートルにまつわるスクールガール的お固さは、このタートルにはまったく感じられません。それどころか、知的で女らしい。1枚あれば、どんなシーンでも自信が持てる。やはり、そんな1着なのです。
さり気ないのに他にない。このシームレスタートルがあれば、真冬でも気分が上がります!
在庫があとわずかとなっているので、ぜひ急いで!
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