ショルダーバッグ、バックパック、トートバッグ、ハンドバッグ…。ひと口にカバンといっても様々な種類がありますが、荷物の量が多くなるにつれてついついカバンも大きくなりがちです。
大きくて重いカバンを何も気にしないで毎日持ち続けることで、身体のゆがみにつながってしまうかも…と考えたことはありませんか?
今回は「身体に負担をかけないカバンの持ち方はどうすればいいのか?」を、一緒に考えていきましょう。
カバンの持ち方によって身体の負担が変わる?
身体のゆがみといっても、カバンや荷物の影響で骨格がゆがむということはありません。しかし、同じ重さの同じカバンを、同じ持ち方で毎日持ち続けるという習慣が、身体の特定の筋肉に負担をかけてしまい、その結果猫背や反り腰などの姿勢のアンバランスの原因となることは十分に考えられます。
以下、カバンの種類ごとに身体にどのような影響が出やすいのかを説明していきます。
Case1:トートバッグやショルダーバッグを持つ時の注意点!
トートやショルダーなど、肩にかけて持つカバンの場合、身体は重さを支えるために荷物を持った側の肩が持ち上がることになります。
それと同時に、身体のバランスを取ろうとして荷物を持った側に骨盤が寄ります。
それによって荷物を持った側の腰の筋肉と、荷物と反対側のお尻の筋肉に荷重が掛かり、それらの筋肉の緊張につながって痛みやこりの原因となりやすいのです。
よって、ショルダーやトートバッグを持つ際には…
1. ベルトは長すぎず、カバンが身体に密着する長さをキープする。
ショルダーの場合はなるべく身体に密着する長さをキープしましょう。メッセンジャーバッグのように身体に密着できるタイプであればベストですが、そうではない場合、ベルトが長ければ長いほど荷物が身体の重心から離れ、その分身体にかかる負担が大きくなります。
トートバックのような比較的大きく、重くなりがちなカバンの場合は、極力身体に密着させ、脇でしっかり安定させるように持つことを心がけてください。荷物を身体に密着させることで重心が安定し、身体に負担が掛かりにくくなります。
2. ショルダーバッグはたすき掛けにする
カバンをたすき掛けに持つことで、身体の中心で荷物の重さを支えることができるようになり、上で説明したような身体のアンバランス(荷物を持った側の肩が持ち上がる、荷物を持った側に骨盤が寄る)が発生しにくくなります。
トートバッグでもショルダーストラップが付属しているものであれば、荷物が重い時にはしっかり活用しましょう。
3. なるべく交互に肩にかけるようにする
常に片方の肩ばかりに荷物を掛け続けてしまうことで重心が偏り、身体のアンバランスにつながりやすくなります。
特に重量のある荷物を運ぶときなどは、なるべく交互に持ち変えるようにして、片方にばかり負担が蓄積しないように心掛けましょう。
Case2:バックパックを持つ時の注意点!
バックパック(リュックサック、デイパックなど、以下バックパックで統一)の最大の利点として「両肩に掛かる負荷をバランスよく分散できるため、身体に対する負担の左右差が発生しにくい」ということが挙げられます。
しかし確かに左右差は発生しにくいのですが、肩ひもの長さによっては腰に掛かる負担が大きくなり、反り腰や腰痛の原因につながる可能性があります。
身体に負担の掛かりにくい位置をしっかり把握して、バッグを上手に使いこなせるようになりましょう。
バックパックを持つ際の注意点としては・・・
1. 肩ひもは長くなりすぎないようにする
肩ひもを長く取ってルーズに背負った方が可愛く見えがちなのですが、荷物の重心が下がりすぎるのは要注意!
人の身体の重心はおヘソと恥骨の中間くらいにあるため、背負った荷物の位置がそこより下にあるとバランスを崩し、腰や肩への負担になりやすいです。
2. カバンが身体にしっかり密着するように背負う
バックパックと身体の間に隙間があると、身体を動かした際に振れ幅が大きくなり、身体を支える筋肉に余計な負荷がかかりやすくなります。
背負った時にバックパックが背中に密着するように、荷物の重さや大きさに合わせてしっかり調整しましょう。
まとめ
いかがでしたか?ファッションのコーディネートに合わせてカバンをチョイスするのは大切ですが、見た目の可愛らしさや流行りに合わせた結果、身体に負担が掛かって痛みやゆがみの原因となってしまうのは残念ですよね。身体に無理のない範囲でオシャレを楽しめるよう、ぜひ参考にしてみてください。
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