NYブルックリン発の「スモーガスバーグ」はブルックリンで毎週末に開催されるフードマーケットで、食材や製法、見た目にもこだわった料理が提供されてます。2017年10月末には大阪・梅田に日本初上陸するなど、そのブームは日本にも少しずつやってきています。そんなスモーガスバーグにハイクオリティな料理を求めてやってくる「フーディーズ」と呼ばれる人々をご存知でしょうか?「フーディーズ“foodies”」は、1980年代初頭にアメリカで生まれた比較的新しい言葉です。日本語に訳すと「食通」という意味になり、最近では日本でもトレンド感覚に優れている人は既に「フーディーズ」の要素を取り入れているようです。そんな「フーディーズ」とはいったい何者なのでしょうか。
「フーディーズ」とは?
アメリカ発祥の「フーディーズ」
「フーディーズ」とは、名前の通り食事にこだわりを持つ人々のことを指します。ただおいしさにこだわるだけでは「グルメ」と同じですが、健康や環境にもこだわるのが「フーディーズ」。彼らは、アメリカ発祥のトレンドです。「ファーストフードが横行しているアメリカが健康志向?」と疑問を感じる方がいらっしゃると思いますが、それには深い訳があったのです。
アメリカのさとり世代「ミレニアルズ」
フーディーズを説明するにあたり、外すことができないのが、アメリカでは「Foodie generation」とも呼ばれている「ミレニアルズ」です。「ミレニアルズ」は、一般的には1980 年代から2000年初めまでに生まれた若者の世代を指し、アメリカでは現在、この世代が総人口の最も高い割合を占めており、様々な業界から注目を浴びているのです。「ミレニアルズ」は、アメリカの肥満問題や食問題を見直そうという考えが生まれた1990年代に幼少期を過ごしており、さらには前の世代と比べて健康的な食生活に関する情報が増えている事や、医療費の高騰や老後の不安も相まって、健康や食事に対してこだわりが多い人が他の世代に比べて多いのです。
インスタ映えだけじゃダメ!「フーディーズ」のこだわり
「フーディーズ」は、ホールフーズマーケットやグリーンマーケットなどのオーガニックや地産地消にこだわったスーパーで食材を購入したり、キアヌやケール、チアなどの健康的な食材が入った食事を日常的に取り入れたりしています。さらには、かつてアメリカンフードの代名詞でもあったファーストフードや糖分たっぷりの炭酸飲料を摂るのは恥ずかしいことだと考えるなど、彼らの健康志向はかなり徹底されています。また、人や社会、地球環境のことを配慮して作られたものを購入、または消費する「エシカル消費」という動きもあります。エシカルとは「倫理的、道徳的」という意味で、具体的には社会的弱者や発展途上国への支援になる商品の購入や、児童労働や環境問題を引き起こした商品の不買などが挙げられます。さらには、私たち日本人と同じく食べ物の写真を撮るのが好き、かつ幼少期からインターネットが身近に存在したデジタル・ネイティヴ世代でもあるので、SNSで共有できるファッショナブルな料理、というのも「フーディーズ」の好みでもあります。このように、「フーディーズ」は食に対し、美味しさだけでなく、健康や地球環境への配慮、さらにはファッショナブルなものであることを求めているのです。
@smorgasburg
@damthatstasty
まとめ
いかがでしたか?日本でもオーガニック志向は高まっており、インスタ映えするだけでなく健康にも配慮した料理を提供してくれるレストランが増えています。見た目と質を伴う最先端の食のトレンドをあなたも意識してみてはいかがでしょうか。
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