秋は夏が終わりクタクタに疲れた肌のSOSサインが出てきます。その一つが憎きシミ。知らず知らず浴びた紫外線や冷房の冷えと乾燥でお肌の調子は下がっています。一度できたシミは消そうとしてもなかなか消せない。レーザー治療や薬もありますが、お金も時間もかかるもの……。そこで、今回は、シミの中でも老人性色素斑のケアについて体の中からと外からのアプローチで自分でシミを薄くできる方法をご紹介します!
シミ(老人性色素斑)ができるメカニズム
老人性色素斑の原因の大半は紫外線によるものといわれています。長年紫外線を浴び続けていると、皮膚の再生能力が低下し、シミの原因である大量のメラニンが体内に蓄積。メラニンが過剰に生成されてしまうと、ターンオーバーの乱れや代謝の低下を引き起こし、シミとなって肌表面に現れるのです。また、タバコやストレス、過度な飲酒はシミの原因である活性酸素を発生させることになるので程々にしましょう。ちなみに、「老人性」と名前が付いていますが、早い人なら20代半ばから出現するので注意が必要です。
シミと戦う3つのケア
ひとたびシミができてしまうと、鏡を見るだけで気分も落ちるし、見た目年齢も引き上がって凹んでしまいますよね。しかし、諦めるなんてまだ早い!プロの手を借りる前にセルフケアでシミをなかったことにしてみませんか?
①日焼け止めを塗る
これ以上シミを増やさないためにも絶対ハズせないUVケア。夏が終わったからといって塗らなくていいということは全くなく、天候や季節問わず毎日必ず塗ってください。
【日焼け止め選びの目安】
- 1時間程度の外出…SPF30
- 炎天下のレジャー…SPF50
SPFが高いと肌への刺激を心配する人がいますが、紫外線吸収剤不使用など肌に優しい処方のものを選べばOK。また、メイク直しの際は、UVカット効果のあるパウダーを使うのも手軽でおすすめです。
②美白化粧品を使う
すでに美白化粧品を使われている方も多いかもしれませんが、大事なのは配合成分。シミへの効果をダイレクトに実感するためにも、化粧品に含まれている成分も抜かりなくチェックしてみてください。ただし、美白成分にはさまざまな注意点があるため、必ず取扱説明書を一読してから使用しましょう。
- ビタミンC誘導体
活性酸素やメラニンの抑制・色素沈着を阻止するはたらきがあるため、シミ予備軍の撃退やできてしまったシミケアにも効果的。
- ハイドロキノン
アメリカでは主流のシミケア成分。ハイドロキノンにはメラニンの生成自体をストップさせるはたらきがあるため、徹底的なシミケアをしたい人におすすめの成分です。
- アルブチン
安定性のある美白成分として厚労省から認められた成分。さまざまな美白化粧品に使用されており、安全性の高さも魅力です。
- レチノール
ターンオーバーの促進とピーリング効果のある成分。角層内の古い細胞を表皮へと押し上げ、肌内部に蓄積されたメラニンの排出をサポート。ハイドロキノンとの併用でより高い効果が見込めます。
③抗酸化力の強い食材・サプリを摂る
アウターケアも大事ですが、抗酸化作用のある食事を心がけ、インナーケアも合わせて行いましょう。食事で補いきれない場合はサプリの力に頼るのもOK。
- ビタミンC
抗酸化作用の高い栄養素で、活性酸素やメラニンの発生を抑えるはたらきがあります。
食材…パプリカ、アセロラ、ゆず、パセリなど
- L-システイン
滞った代謝を促してくれる栄養素。体内に蓄積されたメラニンの排出をサポートします。
食材…青魚、肉類、牛レバー、乳製品、大豆など
- アスタキサンチン
鮭に代表される赤い食材に含まれる栄養素で、抗酸化力が高め。某有名化粧品会社でも、アスタキサンチンを使用したスキンケアが人気を集めています。
食材…鮭、イクラ、桜エビ、金目鯛など
- ビタミンB2
新陳代謝を高め、肌にとどまったメラニンを排出してくれる栄養素。
食材…牛鶏豚レバー、魚肉ソーセージ、納豆、うずらの卵など
- リコピン
ビタミンEの数百倍の抗酸化力があるといわれるほど、アンチエイジングに欠かせない栄養素。
食材…トマト、柿、パプリカ、ニンジン、ローズヒップなど
- エラグ酸
強い抗酸化力とメラニンの抑制に効果を発揮する美白に効く栄養素。
食材…イチゴ、ベリー類、ナッツ類、ザクロなど
シミが濃くなっても焦らないで!
ケアを続けていると逆にシミが濃くなってるように思うことがあるかもしれません。それは、肌の奥のメラニン色素が表へ出てきているので慌てず焦らずいましょう。コツコツと続けてきたケアでシミとのお別れまであと少しという状態です!美は一日にしてならず。夏のお疲れ肌をやさしく根気よくケアしてあげましょう。
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