しもやけといえば、子供だけにできるものと思われがちです。もちろん、大人になるにつれて、自然と治っていくことがほとんどなのですが、女性の場合は、なかなか治らずに20代や30代、それ以降になってからも、できたり悪化したりする方もいるんです。
しもやけは痛いし、かゆいし…とてもつらいもの。今回は大人のしもやけに悩んでいる女子のために、予防やホームケアなどをくわしくご紹介します。
しもやけの症状

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しもやけは、手足の指先や耳たぶ、鼻先などに多くできます。でき始めは赤みがあり、ややかゆいな?くらいからの感覚ですが、次第に赤みやハレが強くなり、ジンジンしたりヒリヒリしたりと痛みも感じるようになります。
さらに、症状がひどくなると手の甲や足の甲、太ももや腰などにも広がり、赤く腫れ上がったり水ぶくれや赤黒い肌色になったりすることも…。
また、衣類などでこすれたりかきむしったりして、水ぶくれが破けると、じゅくじゅくとしてきてかなりしみるので、夜は眠れなくなる人もいるくらいです。
特に、温度や湿度で感覚は変わり、寒い時にはジンジンと痛くなり、温まるとムズムズとかゆみが出てきます。
一般的にしもやけは、冬の初めに多く見られかゆみを伴いますが、まれに似たような症状でしもやけ以外の病気(凍傷や膠原病)などの場合もあるので、そのほかに気になる症状がないかどうかを注意しましょう。
しもやけの原因
しもやけができる原因は、主に血行不良です。特に、女性は冷え性の人が多いので男性よりもしもやけになりやすく、さらに、冬の初めにできやすいという特徴からもわかるように、温度変化があることでも、しもやけは発生します。
しもやけは、昼と夜の温度差が10度以上あるような状況でできやすいので、必ずしも寒冷地に住んでいる人だけのものではありません。
そのほかに、肌が濡れた時や手足に汗をかきやすくいつも湿っている人も、肌から水分が蒸発する際に身体が冷えることが原因となり、しもやけができやすくなります。
また、温かくなると出てくるかゆみは、冷えて循環が悪くなっている血流が、急に温度が上がることで一気によくなり、神経が刺激を受けていることから発生します。
しもやけ予防のための11のケア

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しもやけはできてしまうと、痛いうえになかなか治りにくいので、日頃からできないように予防をしましょう。
- 身体を冷やさないように冷え性対策をする
- 特に手足を露出させないようにして暖かくする(カイロや温かい素材の手袋や靴下)
- 手足を開いたり閉じたりするグーパー体操を行う
- シャワーではなく湯船につかり身体を温める
- 靴下は5本指のものがおすすめ
- 耳当て、マスクなどを利用する
- 汗をかいたり濡れたりした時には、タオルなどですぐにふきとる
- 血行が良くなる食べ物やサプリメントをとる(しょうが、香辛料、ビタミンE、ビタミンCなど)
- ハンドクリームをつける際に、ていねいにマッザージをする
- アロマテラピーの精油を湯船に入れるのも効果的(ラベンダー+ローズマリーなど)
- 手浴、足浴などの部分入浴を取り入れる
最後に
しもやけ予防は、特に秋から冬になる前が重要ですが、冷える体質の方はできれば1年中行いましょう。常日頃から、血液の循環が良くなるように意識しておくことは、しもやけにはもちろんですが、美容にもとってもいいですよ。でも、もし、しもやけがひどくなってしまった時には、早めに皮ふ科を受診してくださいね。